「伺う」という敬語の意味と使い方

皆さんは「伺う」という敬語を正しく使えていますか?!「行く」という謙譲語の他にも「聞く」「参る」など違う意味で使われることも多々あります。知っていると絶対役に立つ「伺う」のバリエーションをご紹介します。

「伺う」という敬語の意味と使い方

「伺う」という敬語、バリエーションを増やして使いこなそう!

社会人になると気を付けたいのが敬語の使い方です。就職したばかりの人は、先輩や上司の会話を盗み聞ぎしながら実践しながら敬語を学んで行きましょう。

日常生活で目上の人や見ず知らずの人とのちょっとした会話でよく出てくるのが「伺う」という敬語です。あまりに頻繁に使われる敬語なので、「その気になれば使いこなせるだろう」とタカを括っている人も多いのではないでしょうか。

しかし「伺う」という敬語には複数の意味合いが含まれており、実際に使おうと思った時に「あれ?!どういう意味だっけ?!」と疑問が出てきて曖昧な使い方をして返って失礼な言い回しになってしまうという落とし穴もあるのです。

聞き馴染のある敬語だからこそ正しい使い方とバリエーションを知って、大人な会話ができる社会人になりましょう。

「伺う」の意味1.「行く」の謙譲語=「私が学校へ伺います」

歩いて通学する男性

「伺う」の最も知られた意味のひとつが、「行く」の謙譲語とういことではないでしょうか。謙譲語というのは自分を低めて相手に敬意を表す表現です。

例1)「明日の15時にそちらへ伺ってもよろしいでしょうか?!」

目上の人と話をしている時に「自分が行きます」と伝える時には謙譲語「伺う」を使いましょう。

「伺う」を使う時の注意点は、自分が行く先の相手に敬意を表している時でしか使えません。したがって家族や友人など敬語を使う相手ではない場合には、不自然な表現になってしまうので注意しましょう。

例)×「今日は兄の職場に伺います」

家族のように敬語を使う必要ない相手の元に行く場合、しかし話をしている人には敬語を使わなくてはならない場合は丁寧語/謙譲語「参る」を使いましょう。

例1)「今日は兄の職場に参りました」

話をしている相手と敬語で会話をしている場合、丁寧語の「参る」を用いるとシンプルな文章に深みが出ます。

例2)「明日、もしお天気が良ければ動物園に参りましょう」

丁寧な会話をしたい時に「参る」を使うと、シンプルに「行きましょう」よりも育ちが良い雰囲気が出てきます。

「伺う」の意味2.「聞く」の謙譲語=「先輩から伺いました」

聞き耳を立てる男性

「伺う」の少し難しい使い方が「聞く」の謙譲語です。これは誰かから「伝え聞いた」「教えてもらった」という意味合いの「聞く」です。

もちろん話を聞かせてくれた相手が目上の人など敬意を払う相手の場合に「聞く」の謙譲語「伺う」を使います。

例1)上司:「今日の会議のこと聞いた?!」私:「はい。○○先輩から伺っております」

敬語で話す上司との会話中に出てくる先輩の存在、もちろん会議の話をしてくれた先輩も目上の人なので「伺う」を使うのが正解です。

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「伺う」の意味3.「尋ねる」の謙譲語=「名前を伺う」

エレベーターを止めてくれる気が利く女性

「伺う」の謙譲語「聞く」と似た表現が「尋ねる」の謙譲語です。見知らぬ人にも頻繁に使う表現なので、身に着けてスマートに使いこなしましょう。

例1)「はじめまして。お名前を伺ってもよろしいでしょうか?!」

初めて会った人に名前を聞く時、ちょっと躊躇してしまいますよね?!そんな時に「名前を聞いてもいいですか?!」では、場合によっては失礼な印象を与えてしまいかねません。

そこで謙譲語「伺う」を使うと、丁寧かつ礼儀正しい文章に仕上がるので「この人の名前、なんだっけ?!」なんていう時でも堂々と「申し訳ありませんが、お名前をもう一度お伺いしてもよろしいでしょうか?!」と尋ねることが可能です。

例2)「ちょっと伺いたいのですが、この辺にコンビニはありますか?!」

道を尋ねる時にも出来る限り丁寧な表現を心がけたい人は、ぜひ「伺う」を取り入れてみましょう。見知らぬ人に物を尋ねる際には相手の年齢やタイプに関係無く、敬語や謙譲語を使えるとスマートです。

自分と同年代の人であっても見ず知らずの人に道を尋ねる時には、「ちょっと聞いてもいいですか」よりも、「ちょっとお伺いしてもいいですか」の方が好印象を持ってもらえます。

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「了解しました」は間違い?知るべき敬語マナー

「うかがう(窺う)」の意味・番外編:「上司や先輩のご機嫌をうかがう」

先輩や上司の機嫌を取る男性

皆さんも「機嫌をうかがう」というフレーズを聞いたことがあるのではないでしょうか。「誰かの機嫌をうかがう」とは、「対象の人がどう思っているのか、どう感じているのかを気にすること」です。

相手の機嫌や気持ちを気にする「顔色をうかがう」という「伺う」の使い方もすることができます。

例1)「後輩の○○ちゃんは、上司のご機嫌うかがいが得意だ」

甘え上手で持ち上げ上手の後輩○○ちゃんは、上司の顔色や機嫌を見ながら取り繕うのが得意だということです。

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「簡単!」に思える敬語こそ、完璧にマスターして使いこなそう!

簡単な敬語であってもきちんとした知識や意味を知っていないと使いこなすことはできません。「伺う」のよく使われるバリエーションを覚えて、どんどん実践で会話に取り込んでいきましょう。

誰でも頻繁に使う敬語「伺う」を会話で自然に使えるようになると、社会人としてスマートなやり取りができるようになるのです。

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