履歴書の送り方3つのポイントとマナー

履歴書作成の総仕上げとなるのが「正しい履歴書の送り方」です。せっかく履歴書を完璧に仕上げても、送り方のマナーができていないなら、人事担当者に悪い印象を与えかねません。好印象を与える送り方をご説明いたします。

履歴書の送り方3つのポイントとマナー

履歴書の送り方のチェックポイントとマナーを紹介

履歴書や職務経歴書、カバーレターなどを仕上げたら、いよいよ書類を人事担当者に郵送します。ですが、この最後の段階でも気を抜くことはできません。送り方一つで、第一印象が良くも悪くもなるのです。正しい履歴書の送り方のチェックポイントとマナーについてご説明いたします。

1.履歴書を送るときは基本的に普通郵便でOK

現在の日本の郵便事情では、離島や交通の便が悪い山間部でないかぎり、普通郵便と速達の所要時間はそこまで変わりはありません。出願締切日間近などでないかぎり、普通郵便で送れば十分と言えます。

郵送方法が解り納得した男性

ですが、企業によっては速達で送るように指定している場合や、簡易書留で送るように指定している場合があります。その場合は指示に従い、求められる方法で郵送するようにしましょう。

また、郵送方法による指示が無い場合には、書留や簡易書留は使用しないようにしましょう。書留や簡易書留は受取人が受領印を押す必要があり、土日や営業時間外に郵便が届いた際、受取人不在のため再配達扱いとなります。場合によっては、普通郵便で送るよりも時間がかかってしまうのです。

営業時間内に届いたとしても、宛て名(多くの場合は人事課もしくは人事担当者の個人名)の人に押印の手間を掛けてしまいます。いずれにしても、出願方法が書留もしくは簡易書留と指定されない限りは、使用しないようにしましょう。

そして、何社にも願書を出して送料が分かっていたとしても、必ず郵便窓口から発送するようにしましょう。1g違えば、送料が変わることもあります。同じ書類を送っているはずでも、異なる送料が請求されることもあるのです。

もし送料不足で郵便が返却された場合、出願期日に間に合わなくなってしまいます。送り主の名前が読みづらい時、受取人(企業側)に不足送料が請求される可能性もあります。「もしも」の場合が起こらないよう、手間だと思わず窓口から発送することを心がけましょう。企業側の指示に従うことと、企業側に手間をかけさせないことが、印象を良くするポイントです。

1.郵送方法に指定があるかをチェックする
2.指定が無いときはなるべく普通郵便で、期日が迫っているときは速達で送る
3.必ず、郵便窓口から発送する

履歴書を郵送するときの書き方と必須マナー5つ

2.履歴書を送る際に同封する書類は企業の指示に従う

履歴書と再就職などの場合には職務経歴書、そしてカバーレターを添えて1部とします。カバーレターは、企業によっては添えないようにと指示が出されることもあります。特に就職を希望する学生が多い大企業などでは、手間を省く意味合いから「カバーレター(添え状)は不要」と明記されていることが少なくありません。企業側からの指示に従って書類を作成します。

書類を提出し微笑む部下の女性

カバーレターが要る場合も不要の場合も、クリアファイルに挟んで封筒に入れるのは同じです。書類がよれてしまわないだけでなく、履歴書を雨などで濡れてしまわないように守ってくれます。

比較的小規模の企業や、再就職などで書類が添え状を含め3枚以上になるときは、片側に書類を挟む機能が付いたクリアファイルを使用するのも良いでしょう。この場合も、企業側の指示に従うことがポイントです。

1.カバーレターについての指定があるかをチェックする
2.添え状、履歴書、職務経歴書(ある場合のみ)の順に重ねる
3.クリアファイルに挟む

履歴書の送付状・添え状の例文・見本・書き方

3.履歴書を送るときの封筒はA4が入るサイズにする

封筒は、履歴書を挟んだクリアファイルが、まっすぐ入る大きさを選びます。「A4書類が入る」とか「角2型」と書かれているものなら、問題なく書類が入ります。封筒の色は白でも茶色でも問題ありません。ですが、奇をてらった色などは好印象とはなりませんので、やめておきましょう。

書類をクリアファイルに入れて持ち運ぶ女性

宛て名は、大きな文字で丁寧に書くことを心がけます。字がキレイな場合は印象が良くなりますが、字がキレイでない場合も丁寧に書けば、それで面接に不利になると言うことはありません。郵便番号をはっきりと枠内に記し、外国企業でない限り縦書きで右端に住所、中央に企業名、企業名の隣に人事課や採用担当者の名前、左端に赤文字で「履歴書在中」と記します。

字の大きさは、「履歴書在中」と企業の住所が同じくらいで、それより1.25倍程度の大きさで企業名と人事課もしくは採用担当者の名前を記します。住所を書くときは「-」をなるべく使用しないで、「番」「番地」「号」などを丁寧に記すようにしましょう。

裏面の左下には、送り主の住所と名前を記します。表面と同じく、一文字一文字丁寧に書くように心がけましょう。企業側の指示に従うことと、丁寧な字を書き印象を良くすることがポイントです。

1.封筒に指定があるかをチェックする
2.指定が無いときは書類が無理なく入る大きさの白か茶封筒に入れる
3.文字を丁寧に書く

履歴書を送る封筒の色・サイズ・宛名などの正しい書き方

履歴書の送り方のポイントとマナーはアルバイトやパートの場合も同じ

アルバイトやパートタイムの仕事に応募する際、履歴書の送り方のポイントとマナーは基本的に同じです。応募先の企業が指示した送付方法に従い、丁寧な文字で書かれたクリアファイルに挟んで送付することが重要です。このような正確で丁寧なやり方を心がけることで、面接の前から好印象を持ってもらえます。

また、注意すべき点としては、料金不足によって返却されることが無いよう、郵便局やコンビニの窓口から発送することも忘れないようにしましょう。正しく送付することで、自分の志望意欲や丁寧さをアピールすることができます。最後に、企業側の指示に従うことが重要です。応募先の企業が特定の方法を指示している場合は、その方法に従うよう心がけましょう。