転職を成功させる履歴書の書き方と郵送方法

新卒で就職する場合も、転職する場合も、人事担当者が初めに応募者を知るのは「履歴書」を通してです。マナーをしっかり守ることで好印象を与えることができるでしょう。転職を成功に導く履歴書の書き方、そして郵送方法について、ご説明いたします。

転職を成功させる履歴書の書き方と郵送方法

転職時の履歴書の書き方と提出方法を解説

どんなに優れた人材でも、どんなに素晴らしいスキルを所有していても、書類選考を突破しなければ面接の機会は与えられません。書類選考を突破するには、魅力的な履歴書を書く必要があるのです。転職する場合の履歴書の書き方にまつわる疑問点を解明することで、人事担当者に「会いたい!」と思わせる履歴書を完成させましょう。

転職する時の履歴書は基本事項を丁寧に書くことが大切

新卒の場合も転職の場合も、「住所」「氏名」「学歴」「提出年月日」等は、基本的には全く同じです。提出する日、もしくは郵送する日を書きこみ、住所や氏名、学歴を丁寧に記しましょう。複数の企業に応募する場合は、つい履歴書も粗雑に書きがちですが、「字はそのひととなりを表す」とほとんどの人事担当者は考えています。

字が汚くて困っている女性

一つ一つ丁寧な楷書で書きましょう。学歴に関しては、義務教育は卒業年月だけで問題ありません。高等学校以上は入学年月と卒業年月、終了年月を記しましょう。

【履歴書の基本情報の書き方】まずここから確実に!

転職する時の履歴書は転職者ならではの職歴でアピールする

転職者ならではの自己アピールに使える項目が「職歴」です。転職を希望する場合は、この職歴が一番重要となりますので、丁寧に書きましょう。ですが、職歴を箇条書きに記すだけでは、なぜ前職を退職したのかが分かりにくいです。また、仕事を通してどのようなスキルや経験が得られたのかをアピールすることができません。

スキルをアピールした結果仕事を押し付けられた男性

職歴アピールに有効なのは職務経歴書

そういった退職・転職の理由や保有する経験・スキルをアピールするために、履歴書に「職務経歴書」を添付することができます。職務経歴書は特に決まったフォーマットがありませんので、各自アピールすることをA4用紙に2枚程度に簡潔にまとめましょう。パソコンを使って書くのが一般的ですので、普段から自分の経歴をまとめるために作成しておくことも良いかもしれません。

新しく就職を希望する企業で、どのようなスキルアップを求めているか、どのような仕事をしたいのかが明確になるように、職務経歴書を作成しましょう。

職務経歴書の書き方

読みやすさを心がけても、フォーマットがないのでついだらだらと書いてしまいがちなのが「職務経歴書」です。見やすく簡潔にするためには、全体を「時系列」で書くか、「プロジェクト系列」で書くかを決めることが大事です。

「時系列」で書く場合は、国内企業の場合は職務が古い順から書いていきます。携わった年月、配属先・職種、業務内容や獲得したスキルを分かりやすく項目に分けて書くことができます。外資系企業やIT系企業の場合など、英文で表記するときは新しい職歴から順に書くことが一般的です。

また技術職等の場合は、プロジェクトで項目に分けて記す「プロジェクト系列」が書きやすいです。どのようなスキルを習得したのかも明確になりやすいので、面接の際にも説明しやすいと言うメリットがあります。

【職務経歴書の書き方】ガイドラインが不明な方へ

転職する時の履歴書を郵送するときのマナー

履歴書をただ封筒に入れて人事課に郵送するだけでは、社会人としてのマナーができていないとみなされます。履歴書を送付するときには、「送付状」を必ず同封するようにしましょう。

マナーを守らずに提出してしまった男性

送付状を同封する

送付状とは、ビジネスレターを送るときには、日本文であっても英文で会っても同封する書類になります。A4用紙一枚に、日付と宛て名、応募者の住所と名前・連絡先、そして時候の挨拶、応募に至った理由、履歴書と職務経歴書などの同封する書類の名前を簡潔に読みやすく記します。ビジネスレターですので、パソコンで見やすくレイアウトするのが好ましいでしょう。送付状は、カバーレター、添え状、送り状とも呼ばれます。

封筒は履歴書が折らずに入るサイズを選ぶ

封筒は、履歴書や職務経歴書、送付状が折らずに入るサイズが適切です。書類が折れないようにファイルで挟むこともできるでしょう。上から順に送付状、履歴書、職務経歴書と重ね、封筒の宛名の方が表になるようにして入れます。

封筒は、白や茶色の一般的なものが好ましいです。必ず新しいものを使用するようにし、折り目や汚れがないことをチェックしましょう。

封筒の宛名は省略しないで書く

企業の住所はビル名や階数など、全てを省略せずに書きましょう。「5丁目1番地2号」とホームページに記載されている住所を「5-2-1」などと省略して書くのは、あまり良い印象を与えません。封筒書きも履歴書の一部と考え、「丁寧さ」「誠実さ」を表現するように書きましょう。

そして住所より少し大きな字で企業名と担当者名を記します。担当者名が分かっている場合は「○○様」、分かっていない場合は担当の部署名に「御中」をつけて、担当の部署名も公表されていない場合には、「採用ご担当者様」と宛名を書きます。

そして赤字で「履歴書在中」もしくは「応募書類在中」と縦書きの場合は左端に、横書きの場合は下端に記しましょう。赤字で記して、さらに枠で囲むなら、より分かりやすい封筒になります。

封筒の裏側も忘れずに記載する

裏側も、忘れずに記載しましょう。自分の名前と住所、郵便番号を、省略しないで楷書で記します。左下に丁寧に書きましょう。

履歴書を持参して手渡しするときの基本マナー!封筒や添え状は必要なの?

転職に成功する履歴書は丁寧に書くことがポイント

転職に成功するためには、履歴書に自分自身の魅力を正確に伝えることが重要です。履歴書は、あなたの人柄や性格、コミュニケーション能力など、自己PRに欠かせない情報を伝える貴重な手段となります。

そのため、履歴書を作成する際には、細かいところまで丁寧に書くことがポイントです。自己紹介や職務経歴など、どの項目でも一文字一文字を大切にし、読みやすくまとめることで、採用担当者に良い印象を与えることができます。

また、正確な情報を記載することも重要です。偽りの情報を書いた場合、信頼を失うことになりますので、必ず正確な情報を書きましょう。自分自身の魅力を正確にアピールすることで、採用担当者の興味を引き、面接につなげることができます。